「ファイナルファンタジー7」と言えば、FFシリーズの最高傑作との呼び声が高い名作だが、そのFF7のリメイク版が最近発売され人気となっている。
そのFF7Rの主人公でもあるクラウドを、ある女性日本画家が日本画として本気で描いた動画が話題となっているのだ!
デジタルにはない色の淡さや、金箔や岩絵具を使うことによって生まれる凸凹とした視覚的な材質感覚がとてつもない魅力をたたき出している。
これはもうスクウェア・エニックスさんが買い取るレベルなのでは?(笑)
日本画家が本気でFF7Rのクラウドを描く動画
1997年1月にスクウェア(現:スクウェア・エニックス)より発売されたプレイステーション用RPGゲーム『ファイナルファンタジーVII』。
発売当時にプレステを持っていた人でこのゲームをしなかった人はいないだろう。
現在までの歴代ファイナルファンタジーシリーズの中でも、『FF7』は一番の人気作品として多くの人に愛され続けている。
そのFF7のリメイク版が、2020年4月10日に『ファイナルファンタジーVII リメイク』として発売!
それ以降のPS4用ゲームソフトの売上げランキング1位には、FF7リメイクがずっとランクインし続けている。
こちらはそのトレーラー。↓
このFF7Rは、本編のグラフィックを現世代機種レベルにアップグレードした「リマスター版」とは異なり、ゲームデザインレベルから再構築した完全リメイク作品となっている。
そのメインキャラクターである主人公のクラウド・ストライフを、ある日本画家の女性が本気で描いたというのだ!
その女性日本画家というのが、YouTubeで自身の制作風景や、日本画の描き方を発信している京都在住の日月美輪さん。
そんなプロの日本画家が本気でクラウドを描くとこんなことになるぞ( ̄^ ̄)ゞ↓
私も映像を見始めた時には、日本画の技法がまったく分からなかったので「なぜそんなことをするのか?」と首をかしげてしまったのだが、気が付けば美しい日本画のクラウドが完成!
「それにしても、いったいこれらの日本画技法はなんだ?」
そんな風に思っていたら、動画の解説欄でkiwa hasiさんという方が丁寧に技法を解説されていたのでそちらを順番にご紹介しよう◎↓
①0:17「骨書き(こつがき)」
墨で細く線画を描くこと。墨で描くことによって絵の具を乗せてもある程度線が見える。
②0:35 「隈取り(くまどり)」
さっきよりも薄い墨を使い、濃淡で立体感を描く。
③0:55 「盛上胡粉(もりあげごふん)」
絵の上にそのまま凹凸を作り立体感を出す。
④1:28 「水干絵の具(すいひえのぐ)」
下地の色。粉の粒子が細かいため、マットに塗れる。
⑤1:35 / 2:30 「膠(にかわ) 」
べたべたする黄色い液体。牛などの動物から煮つめて作る接着剤。日本画の絵の具は基本的に粉なので、この膠と絵の具を絵皿で混ぜることにより、画面に絵の具をくっつけることができる。
⑥2:30 / 3:55 「胡粉(ごふん)」
日本画の白色と言えば大体これで、貝殻を粉状にしたもの。他の色よりも強くて扱いにくい印象。
⑦2:55 / 5:38 「箔押し(はくおし) 」
ノリを塗ったところに箔をくっつける。金属材料なのでメタリックな質感になる。
⑧3:23 / 4:37「岩絵の具(いわえのぐ)」
日本画の絵の具といえばこれ。鉱石を細かな粉にしたものなので、キラキラと鮮やかで綺麗な発色をする。
解説参照:kiwa hasi
なるほど。非常に勉強になりましたm(_ _)m
私は、そもそも絵心がまったくないのでこのような素晴らしい絵を描くことは到底無理だが(笑)、もしあなたが絵を描くのが好きというのであれば、ぜひ一度『日本画』にチャレンジてみてはいかがかな?