ワラウクルミ

このままでは地球がゴミで埋め尽くされる?アメリカと日本のゴミ事情

trash

普段、ゴミについてちゃんと考える人ってそんなにいないんじゃないかなと思います。

私自身もまったくといっていいほど、ゴミについてちゃんと考えたことはありませんでした。ゴミ置き場に置いた瞬間から、私とそのゴミとの関連性は「無」に変わっていました。しかし、今回、真面目にゴミについて考えた結果、まったくの「無」ではないということが分かりました。

アメリカと日本のゴミの捨て方の違いから、ゴミ問題そのものについて書いていこうと思います。

アメリカのゴミ捨てが豪快

まずは、アメリカと日本とでのゴミの捨て方の違いから。

garbage-box

 

アメリカでは、各家庭に上のような写真のゴミボックスが用意されてて、そこにゴミを入れていきます。日本のようにわざわざゴミ置き場まで持っていかなくてもいいんです。楽ちんですね!

そして、ゴミ収集車は車体の右側にこのようなアームを装備しており(アメリカの交通は右側通行なので)、このように華麗にゴミを収集していきます。メカマニアにとってはたまらない動きですね( ´▽`)

アパートメントなどの大型のゴミバケットは、前方の大きいアームで回収していきます。豪快ですね〜。

しかし!そのゴミバケツの中身が日本とは大きな違いがあります。アメリカの多くの地域では、ゴミを仕分けしません。これは、場所によって異なるのですが、田舎に行けば行くほど、ゴミを仕分けしません。

私は現在、ワシントン州の田舎のアパートメントに住んでいるのですが、生ゴミ、段ボール、瓶、缶、プラスチック製品、電化製品などなど、爆発性のあるもの意外なら何でも入れてもいいのです。

爆発性のものだって、入れてはいけないという義務はありません。ほとんどが入れる側の考え方次第、という感じです。

なので、アパートメントのゴミバケットはすぐに一杯になってしまいます。段ボールから、プラスチック製のおもちゃ、壊れた機械類まで、とにかく何でも入れてしまうからです。

最初はひどく戸惑いました。日本人の私にとって、ゴミを仕分けしないことで、罪悪感を感じ、ごちゃごちゃになったゴミバケットの中を見て少し嫌な気持ちになったからです。「これがアメリカなのか〜」と残念な気持ちにもなりました。

民主党と共和党でのゴミへの考え方の違い

しかし、初めにも話したように、地域によってゴミの分別には差があり、特に都会に行けば行くほど民主党よりな考えが強くなり、逆に田舎に行けば共和党(現トランプ政権)よりな考えが強くなります。

知らない方のために、説明しておきますが、アメリカは「州ごと」に様々な法律が違いますし、さらに、ゴミ処理などの問題ともなれば「郡ごと」でも違ってきます。

都会周辺では、瓶、缶、段ボール、リサイクルものをちゃんと分けているところもあります。

しかし、それに従って、ゴミの処分に余計なお金がかかってしまうのが実情です。ゴミが仕分けされているため、ゴミ収集車を走らせる回数が倍増します。さらに、リサイクルといってもただで出来るわけではありません。かなりのコストと資源と手間を必要とします。

民主党では、お金をかけても環境を守る方が大事と考える一方で、共和党はそんな無駄なことにお金を使うよりはもっと他のことにお金を使おう、という風に大きく考え方が違うのです。

プラスチック製品への依存

そもそも「捨て方」の前に、アメリカでのプラスチック製品への依存性を伝えたいです。

まずは、スーパーのレジ袋。英語では「plastic bag」と言うんですが、アメリカではとにかくこれでもかと言うほど使いまくります。

現在、日本の多くのスーパーではレジ袋が有料になりましたね。しかし、アメリカのほとんどのスーパーではレジ袋が無料で、さらに買った商品は自分で袋詰めするので、もう使いたい放題使えます。一家族あたり、10枚、20枚はざらです。

加えて、牛乳も4リットル近い大容量のプラスチックボトルに入れられています。まあ、これを紙で販売するのが難しいのは分かりますがf^_^;)

都会の方に行けば、たまに買い物袋を持参している人も見かけますが、でも、極々たまにです。ちなみに、私たち夫婦は買い物袋を毎回持参しています。

プラスチック製品の悪夢

garbage

 

プラスチック製品はとっても便利なのは皆さんもご存じですね。

プラスチック製品は壊れにくく、低コストで生産できてとても便利なものです。しかし、環境として考えてみれば、人間が生み出したものの中でこれほど悪いものは存在しません。そう、プラスチックは自然界に存在しないものなのです。

海に投げ捨てられたプラスチックゴミは、長い間海を漂い、浜辺に流れ着き、また海へと流れていきます。いつかは日に朽ちてバラバラになりはしますが、小さな粒子になったプラスチック(マイクロプラスチックと呼ばれているようです)は海中を漂い、海鳥や魚たちの体内に入り・・・・・

そのままプラスチック製品を土に埋めてももちろん長い間残り続けますし、燃やせば有害物質を生み出します。

分別されたプラスチック製品のほとんどは再利用できる、している、と考えている人も多いでしょうが、出来るとはいえ、新品を作るよりも高いコストや資源がかかりますし、劣化したプラスチックを再利用するので、おのずと強度や純度も落ちるので「製品価値」は低くなってしまいます。

garbage
画像引用:国立研究開発法人国立環境研究所

環境省によると現在、総廃棄物から約20%ほどはリサイクルしているとのことです。「分別していたペットボトルなどのプラスチック製品のほとんどがリサイクルされている」と考えていた方々にとっては驚きのパーセンテージかもしれませんね。

著名人の中には、「コストや手間がかかるからゴミの仕分けは意味がない。日本人のゴミ分別は海外から見ると異常だ!」と発言なさっている方もいらっしゃるようです。

ゴミの分別に対しては色々な意見があるとは思いますが、この約20%のためにも、ゴミを分別する意味はあるのかな、と私は思います。

私としては、いつの日かどこかの天才科学者が、プラスチックを低コストでリサイクル、もしくは有害な物質を排出せずに処分する方法を発見することを夢見ています。

ゴミの処分方法の違い

焼却炉の数(環境省H21年度,OECD2008)

日本 1243
アメリカ 351
フランス 188
ドイツ 154
スウェーデン 28
イギリス 55

garbage
画像引用:東京23区のゴミ問題を考える

少し古いデータですが、廃棄物の処分方法にも大きな違いがあります。

日本は焼却炉の数が世界的に見てもズバ抜けています。その理由は処分方法のほとんどを、「焼却」に頼っているからです。

その理由は、みなさんにもわかりますね。

そう、土地が狭いからです。だから、ゴミを燃やして少しでも小さくしてから、埋めなくてはならないのです。

日本は、毎年、廃棄物処理費用経費として約1兆9000億円もの費用をあてています。もちろんすべて税金です。

garbage

 

では、アメリカはどうでしょう?

グラフを見て頂ければよく分かると思いますが、アメリカは廃棄物のほとんどを「埋め立て」によって処分しています。なぜなら、土地がとてつもなく広いからです。プラスチックのリサイクルは、コストや手間ばかりかかりますし、ゴミの仕分けもゴミ収集車の収集回数が増えるためコストがかかります。

一番コストがかからないのが「そのまま埋める」ということなのです。人間、効率のいいほうがあればそちらを選択してしまうものですね。

しかし、いくらアメリカといえども都市部近郊には住居が密集しているため、処分場の建設が難しく、土地があったとしても近隣の住民からの反対で作れなかったりします。

なので、近隣の郡の土地をお金を払って借りて廃棄物の処分をしたりしています。都市部にとっては余分な出費ですが、それでも土地があるので小さな問題ですね。

ところが、日本はそうはいきません。

土地そのものが限られているわけですから、借りることもできません。例えば東京都は、東京湾を埋め立てた最終処分場に、焼却後の灰やリサイクルできない廃棄物を持って行ってはいますが、それも「永遠」というわけにはいきません。

もちろんアメリカの土地にもリミットはありますが、日本ほどではないですね。

そして、いつの日か、世界中にゴミが溢れ、私たちは私たち自身をゴミで埋め尽くしてしまうかも・・・・・と考えてしまったわけです。

そうならないためにも、まずは一人ひとりができる小さなことをする必要があるかもしれないですね。例えば、

・食べ物を残さない。
・買い物袋を持参する。
・自分のゴミは自分で持って帰る。
・山や海にゴミは絶対に捨てないで!

                              

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