今、インド南部にヒンドゥー教の聖典に登場する鳥の王の彫刻が建設真っ最中なのですが、その大きさが鳥の彫刻の中では世界最大級!
奈良の大仏様の像高よりも高いこの彫刻は、アクティビティやミュージアムなどの施設も充実しており、さながら山の上のテーマパークのよう!!
インドの新しい観光地となるのか???
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世界最大級の鳥の彫刻
photo by Padmajan R
インド南部ケーララ州コッラムのチャダヤマンガラムでは、2年前から自然公園『ジャターユ・アース・センター(Jatayu Earth’s Center)』の建設が始まりました。今現在も、建設中ですが、一部のエリアはすでに一般開放されています。
そして、この自然公園の目玉が、インドの映画プロデューサー、ラジーヴ・アンカル氏が手がけたこの鳥の彫刻です!
photo by Padmajan R
幅は約60m、高さは約21mで鳥の彫刻としては世界最大となってます。いまいちピンと来ない方は、奈良の大仏様の像高、14,98m(台座は3,05m)と比較して頂ければ想像しやすいかもしれません。
photo by Mathrubhumi
一般開放されてから間もないのですが、すでにチャダヤマンガラムの観光名所のひとつに名を連ねているそうです( ´▽`)
山の頂上まではロープウェイも設置されているようです◎
photo by Padmajan R
鳥の王『ジャターユ』とは?
この鳥の彫刻は、ヒンドゥー教の聖典の一つである古代インドの大長編叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する鳥の王『ジャターユ』をイメージして制作されました。
ジャターユについて少し話していきます。
photo by wikipedia
ハゲタカのジャターユは、若い頃に兄のサムパーティと天に昇って、ヒンドゥー教の神『インドラ神』を征服しようとしました。
しかし、彼らはあまりにも太陽に近づきすぎたため、その猛烈な熱に力を失い、地上に落下してしまいました。この時、兄のサムパーティがジャターユをかばって、太陽の光に焼かれて翼を失ったと言われています。
それから、ジャターユはダンダカと呼ばれる森で静かに暮らします。若気の至りというやつですね。
しばらくして、この物語の主人公でイクシュヴァーク王朝の『ラーマ王子』がダンダカの森にやって来て、ジャターユは彼と仲良くなります。そして、ラーマの妃である『シーター』を守護する約束をします。
そして、ジャターユが6000歳になった頃、20の腕と銅色の目、10の頭と月のように輝く歯と、山のような巨体を持つラークシャサの魔王『ラーヴァナ』がシーターを略奪して行こうとします。
樹上で眠っていたジャターユは、シーターの叫び声で目を覚まし、ラーヴァナに襲いかかりました。ラーヴァナは弓矢で応戦。
年老いたジャターユは、すぐに疲れてしまい、その隙を見てラーヴァナは戦車で逃げようとします。しかし、ジャターユは再びラーヴァナに襲いかかって背中に傷を負わせ、彼の10本の腕を食いちぎりました。
ところが、ラーヴァナの腕はすぐに再生してしまい、ジャターユはラーヴァナに翼を切り裂かれて地に落ちてしまいました。
瀕死となったジャターユを発見したラーマ王子は、ジャターユを抱きかかえ、その腕の中で息絶えます。ラーマ王子は、ジャターユを丁重に火葬し、彼は天に昇っていきました。
どの国でも、昔話というのはいいものですね〜◎
20種類以上のアクティビティもある
ちなみに、ジャターユ・アース・センターの入場料は、約4100円とちょっとお高め。
しかしながら、ここにはただ単にドデカい鳥の彫像があるだけではなく、20種類以上のアクティビティを楽しめるようになっています。
・アーチェリー↓
photo by Tech Travel Eat by Sujith Bhakthan
・ライフル射撃↓
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・ラップリング(懸垂下降)↓
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・ウォールクライミング。若干な簡素感が否めない↓
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・『SASUKE』のようなアトラクションその1↓
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・『SASUKE』のようなアトラクションその2↓
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・特殊潜入部隊の訓練↓
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・まさかのリアルコンバットゲームまでできるみたい。これはやってみたい!↓
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・球はペイント弾のようですね◎↓
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加えて、デジタルミュージアムや『6Dシアター』と呼ばれる施設もあるとのこと。
以下に、地図を貼っておきます!拡大すると『ジャターユ』の彫像が衛星画像から見えますよ◎
インド旅行の際は、お誘い合わせの上、是非『ジャターユ・アース・センター(Jatayu Earth’s Center)』へお立ち寄り下さいませm(_ _)m