私たちの母なる海が、今、どれだけ我々が生みだした廃棄物によって覆われ汚れてしまってしまっているか、みなさんはご存じでしょうか?
海のゴミ問題は本当に深刻です。
そのことを伝えるため、アメリカ人のある女性芸術家が、浜辺に流れ着いたゴミを使ってドレスなどの衣服を製作。
私たちの胸を刺す、どこか悲しみにも似た美しさがそこにはあります。
thumbnail photo by Marina DeBris
浜辺を綺麗にしたい思いからゴミ拾いを始める
photo by goldie
マリナ・ディブリスさん(Marina DeBris)は、アメリカ・ミシガン州デトロイトで生まれ、インディアナ大学とロード・アイランド・スクールのデザイン学部で教育を受けました。
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現在、オーストラリア・シドニーのボンダイビーチの近くに住むマリナさんですが、彼女が愛してやまないもの。
それは、『海』です。
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シドニーに住む前は、アメリカ・ロサンゼルスのベニスビーチの近く住んでいた彼女は、毎日ビーチを歩いているうちにあるものが気になり始めたのです。
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それは、浜辺に漂着した色んな種類のゴミたちです。せっかくの美しい浜辺が台無し。
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そう考えたマリナさんは、その日からゴミを拾い集め始めます。当初は、ただただ浜辺を綺麗にしたかっただけでした。しかしある日、マリナさんは、だたのゴミ拾いでは何も変えられないことに気がつきます。
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そして、マリナさんは、出来るだけ多くの人に海や海岸の汚染に対する意識を高めるため、ゴミを使った様々な芸術作品を作り始めたのです。
『ゴミドレス』が教えてくれること
photo by Marina DeBris
そんな中で生まれたのが、写真にあるゴミを使ったドレスなどの衣服でした。
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彼女は、私たちが何の気なしに捨てた『ゴミ』というものが消えることなく、何度でも私たちの所に戻ってくるということを作品から教えてくれます。
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そして、ゴミを『再利用』することの必然性を、彼女の作品はうったえています。
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クリーンエネルギーの促進や、エコ・アート展の企画、そして、美術教育支援のための非営利団体への協力など、社会活動家として活躍し続けるマリナさん。
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彼女は、世界で最も影響力のある現代女性アーティスト30人のうちの1人に挙げられています。
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知らぬ間に私達が摂取しているプラスチック
長期間、海を漂流し続ける廃棄物。特にプラスチックゴミは、数十年の時を経て細かいマイクロプラスチックとなったのち、海中に混ざり込みます。
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そして、そのマイクロプラスチックを体内に取り込んだ魚を、私たちは食卓の上に乗せているんです。それが及ぼす人体への影響は・・・・・・私が答えなくても賢いみなさんならお分かりになるでしょう。
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海にゴミを捨てないのは当たり前のことですが、それ以前に出来るだけ無駄な廃棄物を出さないようにする「レデュース(REDUCE)」が私たち一人ひとりに求められていることです。
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