今回はみなさんに暗いニュースをお届けしなければならない。
アメリカの歴史ある学術雑誌『サイエンス』で発表されたバーバード大学のある疫学教授の論文によると、このまま新型コロナウイルスのワクチンや効果的な治療法がない場合、2022年まで感染拡大が続く可能性があると結論づけているというのだ。
嘘だと信じたいが、解決法が見いだされない限り、この状況はもっと続くのかもしれない。
新型コロナの感染拡大が2022年まで続く?
アメリカで1880年に創刊され、以来、世界で特に権威のある学術雑誌の一つとして有名な『サイエンス』。
発行はアメリカ科学振興協会が行っているのだが、掲載基準は非常に厳しく、投稿論文の10%以下しか掲載されない。そのために、サイエンス誌の権威は高く、学術界において特に引用される雑誌の一つとなっている。
そんな有名学術誌に最近掲載された論文によると、有効なワクチンや効果的な治療法が無い限り、
新型コロナウイルスの感染拡大が2022年まで続く
と結論づけているのだ!
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ハーバード大学の疫学教授で研究の共著者であるマーク・リプシッチ氏(Marc Lipsitch)は、次のように述べている。
「多くの人が2020年の夏にこのパンデミックが終わると予測することは、私たち科学者が知る感染拡大とまるで一致しない」
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他にも論文内で科学者たちは、「一度だけの都市封鎖では感染拡大をコントロールできない」と言っており、「継続的な制限がなければ二次的な感染拡大が発生し、現在のものよりももっと大きくなる可能性がある」と結論づけている。
論文内のあるシナリオでは、ワクチンや効果的な治療法がない状態が続いた場合、2025年という遠い将来にも再流行が起こる可能性があると予測している。
日本も対策なしでは死者40万人の試算も出ている
日本でも、厚労省クラスター対策班に所属している北海道大学の西浦博教授らが試算した結果によると、このまま対策を取らなかった場合、国内の重篤患者が85万人、死者が40万人に上るとしているという。
西浦教授によると、オープンエア(屋外)で1人で行動するのは大丈夫と説明。ジョギングや散歩などがそれに当てはまるだろう。
しかし、政府が啓発している三密はできるだけ避けなければならない。↓
photo by 厚生労働省
日本時間の4月17日午前9時現在、世界の総感染者数は215万人を超え、死者も14万4000人に迫る勢いだ。↓
photo by COVID-19 Map
あまりみなさんを恐れさせたくはないが、それでもこういう研究結果が出ていることを私も1人のライターとして伝えなければならない。
私たちは残念ながら、この真実から逃れることはできない・・・・・・・・・・・・立ち向かわなくてはならないのだ!
色々な事情があるとは思いますが、一緒に頑張りましょう!!
Reference : The Guardian / Science