ホームレス男性が、高速道路で車がガス欠になって立ち往生していた女性を、自身の全財産であった20ドルを使ってガソリンを調達し助けたというニュース。
その後、クラウドファンディングによって、このホームレスのために約4,500万円もの寄付金が集められましたが、カップルとホームレスのあいだで寄付金を巡ってトラブルに発展。
なんとすべてがでっち上げだったというのです!!!美談は、最悪な結果で幕を閉じることになってしまいました。
ホームレス男性が女性を助ける美談
photo by GoFundMe
2017年11月、アメリカ・ニュージャージー州在住のケイト・マクルーア被告は、フィラデルフィアの高速道路で車が動かなくなってしまいました。
そんな時に、ジョニ−・ボビットJr被告と出会い、彼の最後の所持金だった20ドルをもらって、ガソリンを買うことができたと説明。
そして、マクルーア被告と彼氏のマーク・デミコ被告は、ボビット被告に感謝の気持ちを伝えるために、クラウドファンディングサイトで寄付を募り、40万ドル(約4,500万円)もの寄付金が集まったのです。
詳しくは、以前に書いたこちらの記事をご覧下さい。↓
ところがその後、カップルとホームレス男性とのあいだで、寄付金を巡るトラブルに発展し、警察がカップルの自宅に家宅捜索へ入り、ニュース番組もこぞって両者を取り上げました。
さて、どちらが正しいことを言っているのか・・・・・・?
すべてがでっち上げだった!?
photo by ABC NEWS
いえ、どちらとも嘘をついていたのです(==)(==)(=_=)
この美談のすべてがでっち上げだったことが判明したことで、ニュージャージー州バーリントン郡の検察は15日、3人を窃盗などの罪で起訴したと発表。
この経緯について、スコット・コフィナ検察官は記者会見で、
「寄付金を集めた恩返しの話は、出来すぎている印象でした。そしてやはり、キャンペーンはすべて嘘に基づいていました」
と述べています。
photo by 6abc Action News
検察官によると、キャンペーンの結果、手数料を差し引いた約36万7,000ドル(約4,000万円)の全額が、マクルーア被告の口座に振り込まれました。
その後、ボビット被告は7万5,000ドル(約825万円)だけを受け取り、他の寄付金はマクルーア被告とダミコ被告が高級ハンドバッグや高級車、カジノ、旅行などに費やしていたと言います。
ところが捜査の結果、マクルーア被告が友人へのメールで、
「ガソリンを車の中で待つ部分は完全な作り話よ。気の毒に思ってもらうためにでっち上げる必要があったの」
などの内容を送っていたことが判明!恋人のダミコ被告との間で、公共料金が払えないことや、借金がかさんでいることについて話し合っていたことも分かったのです。
人を騙して取った金で豪遊できる神経
さらに、ボビット被告が2012年、自身のFacebookに今回とまったく同じような話を書き込んだ投稿も見つかったそう。
今回、寄付金を集めたクラウドファンディングサイト『GoFundMe』は、寄付金を寄せた1万4,000人全員に全額を払い戻すことを約束しています。
マクルーア、ダミコの両被告は14日夜に出頭し、その後釈放。ボビット被告は、フィラデルフィアで拘束されています。
ボビット被告は数カ月前に、自分のために集めた寄付金をカップルが手放そうとしないとして提訴していました。
もし3人のあいだで寄付金を巡るトラブルに発展していなければ、彼らは寄付金をだまし取ることに成功していたかもしれませんね〜。
人を騙して集めたお金でよくもまぁ豪遊したり、物を買ったり出来ますよね。彼らの神経を疑いますよ(-_-;)
これでクラウドファンディングのイメージが下がらなければいいのですが(=_=)
3人は、これから一生、誰にも信用されることなく余生を送らなくてはならないでしょうね。人のつく嘘には、『いい嘘』と『悪い嘘』がありますが、これはとんでもなく『下劣な嘘』でした。