ワラウクルミ

新潟小2女児殺害事件。過去にも少女を連れ回した前科があった容疑者

5月7日、新潟市で小学校2年生の大桃珠生さんが、学校からの下校中に何者かに連れ去られ、その後、近所の線路上で遺体となって見つかった事件。近所に住む小林遼容疑者が、大桃さんの殺害を認める供述をしており、事件の全容解明が急がれています。

thumbnail photo by ANNnewsCH

突然摘み取られてしまった小さな命

2018年5月7日午後3時頃、新潟市西区新潟市立小針小学校2年生大桃珠生(たまき)さん(7歳)は、小学校から友人と一緒に下校し、自宅まで300メートルのところで友人と別れ、その後一人で下校途中に行方が分からなくなりました。

大桃珠生さんphoto by ANNnewsCH

そして、その日の午後10時29分頃、大桃さんは、自宅近くのJR越後線の列車にはねられ、遺体で見つかってしまったのです。周辺には、茶色のランドセルや靴などが散乱していました。7歳の最愛の娘がそのような形で発見されるなんて・・・・・・両親の驚きと悲しみは、計り知れないものだったことでしょう。

その後、大桃さんの遺体を調べた結果、首を絞められたような痕があり、ランドセルも電車にはねられたのではなく何者かが置いた形跡があることから、死体遺棄事件として捜査が行われることになりました。

新潟県警新潟西署捜査本部は、この事件について幼い女児が被害に遭っていることなどから、過去に同様の事案に関与した周辺人物の洗い出しを進め、昨年に別の少女を連れ回すなどしたとして今年4月に、『未成年に対する県青少年健全育成条例違反容疑』で書類送検されていた男がいることを早い段階で突き止めていました。

その男が小林遼(はるか)容疑者(23歳)だったのです。

捜査本部は、大桃さんが行方不明になった時間帯や遺体が遺棄された前後の防犯カメラやタクシーなどのドライブレコーダーの映像を解析。その結果、小林容疑者の黒っぽい色の軽乗用車がその時間帯に付近を走行していることが複数確認されたのです。

同時に、小林容疑者が大桃さん宅からわずか100mほどの場所に住んでいることも判明し、周辺の土地勘があるという捜査本部の見立てとも合致。小林容疑者の自宅から遺棄された線路までも約70mほどしか離れていませんでした。

新潟小2女児殺害現場photo by ANNnewsCH

これらの条件をもとに、捜査本部は5月14日午前7時頃、小林容疑者の任意同行に踏み切ったのです。任意同行には素直に応じたそうです。

小林容疑者は「車で連れ去って自分で殺した」と犯行を認める供述をしているそうです。現時点の逮捕容疑は『死体遺棄』と『死体損壊』で、『殺人容疑』については今後本格的に捜査することになりそうですが、県警は、連れ去りから遺棄まで容疑者1人で実行したとみて調べを進めています。

犯行動機については、

「スマホをいじりながら車を運転していた時に、女の子にかなりの勢いでぶつかってしまいました。パニックになって、わけがわからないまま、泣いている女の子を車に乗せて、首をしめて殺害しました。そのまま女の子を車に乗せ、あちこち走り回って夜になり、このままではどうにもならないから事故に見せかけようと考え、自宅近くの線路に遺棄しました」

と、車を運転中に大桃さんをはね、パニックになって車に連れ込んで首を絞めたと供述し、偶発的な犯行だったと主張しているようです。大桃さんの名前についても「遺体を捨てた後にニュースを見て知りました」と話しています。

ただ、捜査本部は、小林容疑者に同じような前科があることから、連休中に今回の犯行計画を練って実行に移すために欠勤し、犯行に及んだ可能性もあるとみて慎重に捜査を進めています。

捜査本部は5月15日、小林容疑者を死体遺棄容疑などで新潟地検に送検しました。

容疑者の人物像

小林容疑者は、新潟県生まれ新潟育ち。大桃さんと同じ小学校に通っていました。

小林遼容疑者photo by ANNnewsCH

小学校の頃から、外で活発に活動するよりも本やゲームが好きだったようで、卒業アルバムに書いた将来の夢は『ゲームデザイナー』。

小中学校の同級生らは、容疑者の若いころについて「おとなしく、いつもニコニコしている普通の子でした」と話しています。確かに逮捕時の表情なども穏やかで、ゆったりとした印象を受けます。あくまでも印象だけですが。

中学校で在籍した科学技術部では、ロボットコンテストの全国大会に出場し、優秀な成績を収めたそうです。その後、新潟工業高等学校を卒業し、5年前に新卒で電気設備工事会社に入社しました。

小林遼容疑者photo by ANNnewsCH

容疑者の仕事ぶりはいたって真面目だった

小林容疑者の勤務先である新潟市内の電気設備工事会社社長(58歳)によると、高校からの推薦でこちらの会社に採用されたそうです。

仕事ぶりは特段優秀というわけではなかったようですが、劣っているということもなかったといいます。入社6年目の中堅社員として信頼されており、職場内でのトラブルもありませんでした。

小林容疑者は、ビル、病院、学校、道路のトンネルなどの電気工事。照明器具をつけたり、電線をつけたり、スイッチをつけたりという内容の仕事をしていました。

いつもニコニコとしており、周りの同僚や先輩とも普通にしゃべり、冗談を言ったりして、コミュニケーションはちゃんと取れていたようです。

しかし、容疑者は社長に「仕事がちゃんとできていないのでは?あまり成長していないのでは?」と不安をもらしたことも。

小林容疑者は、事件当日の5月7日に無断欠勤。本人とは終日連絡を取ることが出来ず、夕方に会社の総務担当者が、容疑者の母親の携帯へ連絡すると自分の息子が会社を無断欠勤したことを知らなかったそうです。

小林遼容疑者photo by ANNnewsCH

翌8日に上司が容疑者にメールを送ると、ようやく本人から「会社に向かったのですが、近づくにつれて気分が悪くなって、到着することはできませんでした。仕事もうまく成長してないような気がして」という内容のメールがあり、上司は「じゃあ、具合が悪かったらゆっくり休んでね」と返信したそうです。

さらに、事件発生から4日後の11日には、社長が直接、小林容疑者に電話をかけ、4~5分ほど会話をしました。元気はなかったものの、普通に受け答えはしていたそうです。

こんな風に気遣いをしてくれるなんて、職場環境はきっとかなり良かったのでしょう。

勤務先の社長並びに社員のみなが、大人しい小林容疑者の犯行に驚いています。

空白の7時間と近所に遺棄した死体

小林容疑者の行動には謎が多い。

車で大桃さんを轢いたとは言っても、亡くなるほどのケガではありませんでした。それがなぜ、殺害にまで至ってしまったのでしょう?

大桃さんを連れ去ったとみられる下校時間帯から遺棄までの『空白の7時間』の状況も不明のままです。

新潟小2女児殺害事件現場photo by ANNnewsCH

警察本部は、容疑者が大桃さんをわいせつ目的で連れ去ったのかとみていたのですが、本人はわいせつ目的ではなかったと供述しています。

加えて、現場にはランドセルが放置されていた一方で、大桃さんが当日持っていた傘は発見されていません。小林容疑者は「捨てた」と供述していますが、傘だけを捨てる理由が判然としません。

また、小林容疑者の車は、犯行の日、あちこちの防犯カメラで映し出されていました。自宅や遺棄現場周辺をぐるぐるまわり続けていたようです。車があるにもかかわらず、なぜ遺体を現場近くに遺棄したのでしょうか?

謎の行動ばかりが目立ちます。

 

7歳・・・・・・ついこの前まで普通の子供と同じように小学校に通っていた大桃珠生さん。将来は『デザイナー』になることが夢だったそうです。

まだまだ、これから先長い道を歩むはずだった彼女の人生を自己中心的な行動で壊してしまった小林容疑者には、一刻も早く事件の全容を語り、罪を償って欲しいものです。たとえ、亡くなった大桃さんが戻ることがないと分かっていたとしても・・・・・・

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