アメリカに移住してもうすぐ9ヶ月になる私ですが、それと同時に「主夫」になりました。主夫として家の中で長時間過ごす中で、日本とアメリカの家作りでいくつか違いがあることに気がついたので、そちらをご紹介いたします。
家の広さ
私は現在、アメリカの田舎のアパートメントに住んでいます。
ここに住んでもう長いのですっかり慣れてしまいましたが、とにかく家の中が広いです。もちろん都会の方に行けば、これほど広くはありませんが、それでも日本のアパートメントに比べればかなり広いと思います。
今は逆にこの広さに慣れすぎてしまって、日本に帰ったときにその狭さに戸惑ってしまいそうですね(笑)
アメリカに住んでいて思うのは、とにかく土地が広いこと。渡米する前までは地図を見て「へえ、アメリカって広いんだな」と頭の中ではぼんやりと理解してはいましたが、やはり実際に体感するとその広さに圧倒されます。
何事も、実経験に勝るものはないってことですね。
どこまでもどこまでも土地が続いているようです。まだまだ空いた土地はいくらでもあります。もちろんそれらは誰かの土地なのですが、家を建てようと思えばいくらでも場所があるのです。だから、家を広く、大きく作れるというわけなんでしょう。
短絡的な考えですが、それが理由の1つであることは間違いないですね。
キッチンまわりの違い
広さ
当然のことながら、キッチンも広いです。
日本だと、キッチンまわりは出来るだけ置くものを少なくしないと料理の時の身動きがとりずらくなってしまいますが、アメリカのキッチンはかなり何でもおけるスペースがあります。
私のアメリカの義理の両親や兄弟は、キッチンの空いたスペースに、飾りの陶器のポットだったり、置物、料理本なんかを置いていたりします。日本のキッチンでそのようなものたちを置くスペースなんてありませんよね。
シンクが2つ

写真はイメージですが、アメリカのキッチンでは2つシンクのタイプをよく見かけます。
日本では、1つの広いシンクがよしとされていますよね。なぜなら、皿や鍋などの調理道具が洗いやすいからです。では、なぜアメリカでは2つシンクなのか?
それは、アメリカ人の多くは皿を手洗いしないからです。皿を洗うときは「ディッシュウォッシャー」を普通は使います。なので、各家庭に必ず1台ありますし、どんなアパートメントにもディッシュウォッシャーがたいていついています。驚きですよね!
日本人にとって、ディッシュウォッシャーという機械は特別なものとして扱われていて、機械自体も備え付けの大きいものを設置している家庭は少なく、あったとしても小さいディッシュウォッシャーのみ。
使い勝手も悪く、水や洗剤の無駄遣いが多いことを理由にあまり使用しているご家庭は少ないと思います。
アメリカのディッシュウォッシャーは大きく、大量の皿を一度に洗えるので、本当に手間いらずでとても便利です。なので、アメリカ人の方々は、ディッシュウォッシャーがどれだけ水や洗剤を消費しようが気にしないのです。
時は金なり、のようですね。
私は今のところ妻と二人暮らしなので、ほとんど手洗いで皿を洗っています。日本の一般家庭のシンクを2つに分けたようなシンクなので、皿はともかく、鍋などの大きなものは洗いづらいです。
電子レンジとオーブンも備え付け

アパートメントなのにそんなものまでついてるなんて、本当に驚きですよね。
アメリカの一般家庭やアパートメントの電子レンジ・オーブンは、上の写真のように壁にすっぽりはめ込まれていてスッキリとした見た目になっています。
日本の電子レンジと言えば、電気店でボックス型のものを購入してきて、それを好きなところに置くのが一般的ですね。
さらに、最近ではその電子レンジにオーブン機能もついていて、何でも調理できてしまう高級家電も流行っていますね。
でも、正直に言ってアメリカの備え付けオーブンを使ったら、日本のオーブン機能付き電子レンジはおもちゃに見えてしまいますf^_^;)(使っておられる方がいらっしゃったらすみません!)
アメリカではオーブンの存在が重要で、色々な料理に使用します。アメリカで料理する上で必需品といえるキッチン道具のようですね。
私は、主に日本料理を作っているので、我が家のオーブンを開くことはほとんどありません。正しく「宝の持ち腐れ」ですね。
風呂とトイレの違い
ご存じの方も多いとは思いますが、アメリカ人は基本、湯船に浸かることはなくシャワーですませるのが一般的です。
なので、湯船自体も浅いことが多く、湯をはることすら難しいです。場所によっては、湯船そのものがないこともあります。
当然、日本人の私にとっては地獄のようです。日本にいるときは、毎日のように湯船にどっぷり浸かっていましたから。
今、一番何が恋しいかと聞かれたら、真っ先に「温泉」が思いつきます。渡米を控えている方がいらっしゃるのであれば、今のうちに湯に浸かる心地よさをかみしめておいて欲しいですね。

そして、これも有名な話ではありますが、アメリカの家では風呂とトイレが一緒についています。
日本人の多くの方は、賃貸住宅によくある狭いユニットバスを思い浮かべるとは思いますが、上の写真のように結構広々としています。
その点はかなり快適なのですが、やはり湯船に浸かりたい!この辺で温泉でも湧き出さないかな〜(笑)
乾燥機も必須家電

日本の家庭で、洗濯物の乾燥機を持っている家庭はあまりありませんよね?アメリカではほとんどの家庭が乾燥機を持っていて、写真のように洗濯機と2台並べて置いてあるのが一般的です。
アメリカで外で洗濯物を乾かすというのは、生活水準が低いということを示すらしく、電気代がかかっても乾燥機を使うのが普通だそうです。
雨の日は確かに大活躍するでしょうが、わざわざ天気のいい日まで乾燥機を使う必要はないように思います。気持ちのいい太陽の光で乾かした洗濯物って、太陽の匂い・・・・・もちろんそんなものは存在しませんね(笑)
洗剤の匂いがふわっと香って最高ですよね!・・・・・なんだかコマーシャルの宣伝文句のようになりましたねf^_^;)
私が気づいた大まかな違いは以上です。
広いアメリカの家も好きですが、長年、田舎の日本家屋で生活してきた私としては、お互いの距離が近い、こぢんまりとした日本の家作りも好きです。