2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ(9/11)の被害者、並びに現場に急行した消防士や救命士の多くが、吸いこんだ粉塵などの影響で深刻な慢性病を患っています。
これまで、国が彼らの医療費を補償してきたのですが、連邦基金が資金切れの危機に直面しており、その医療費補償を延長するかどうかを決める公聴会が2019年6月11日に行われました。
しかし、連邦議員が座っているはずの議席は空席ばかり。
なぜ連邦議員たちがこの審議をボイコットしたのかは定かではありませんが、おそらく医療費補償の延長拒否を示したかったのでしょう。
この有様を目の当たりにしたとき、長年、被害者たちの支援活動を続けてきた人気コメディアンのジョン・スチュワートさん(Jon Stewart)は激怒!
「いったいどうしてこれがこんなにも難しいことなのか?どうしてこんなにも時間がかかるのか?
みなさんは明日にでもこの問題を終わらせることが出来る。どうしてこの法案が満場一致で可決されないんですか?」
「この人たちはみんな自分の仕事をしたんです。勇敢に潔く。不屈に。謙虚に。あれから18年たって・・・・・・あなたたちは自分の仕事をしなさい!」
BBCの動画でそのスチュワートさんの熱いスピーチを聞くことが出来ます。↓
英語が出来る方は、こちらのロングバージョンもどうぞ◎↓
アメリカも日本と同じく借金大国だけど、彼らへの医療費救済は別問題だよな。
人の命を守った人々が、国から守られないなんて信じられない話だよね。
スチュワートさんの熱烈なスピーチのかいもあってか、翌12日に司法委員会は延長法案を可決し、本会議に送ったのだそう。
アメリカ連邦政府にとっては悩みの種であるのかもしれませんが、我が身をていして人々を守った国民を国が救うのは当然のことですよね、みなさん!