いくら成功者となってお金持ちになったとしても、なかなかここまでのことをする人はいないはず。
アメリカ合衆国・オハイオ州アクロン出身の現役プロバスケットボール選手、レブロン・ジェームズ選手(LeBron James)は、自身の故郷であるアクロンになんと学校を設立!
いったいなぜ?
彼がそうまでして学校を設立したかったのは、ある理由があったからでした。
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バスケ選手レブロン・ジェームズとは?
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レブロン・ジェームズ選手は、NBAのロサンゼルス・レイカーズに所属し、「キング」の愛称でファンから絶大な人気を誇っているプロバスケットボール選手です。
現在、33歳のジェームズ選手は、これまでにアテネ、北京、ロンドンと3度のオリンピックにアメリカのバスケチーム代表選手として出場し、2度も金メダルを獲得した超有名プレイヤーです。
アメリカの人気アスリートランキングでは、サッカー選手のクリスチャーノ・ロナウドに次いで2位!
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さらに、Instagramのフォロワー数も4,000万人を超えており、世界のあらゆるアスリートの中でもトップランクです。
ジェームズ選手の公式試合での通算得点は、30,000点を超え、数々のタイトルを獲得。
現在の年収は、約7,500万ドル(約82.5億円)!さらに2015年12月には、ナイキと10億ドル(約1100億円)を超える生涯契約を締結しています!!
教育を思うように受けられなかった過去
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ジェームズ選手は、低所得な家庭やさまざまな危険にさらされている子供たちのために、2018年7月30日に故郷であるオハイオ州アクロンに「I Promise school」の設立を発表しました。
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そこには、彼の生い立ちが大きく関係していたのです。
ジェームズ選手は、大変な子供時代を過ごしたことで知られています。
彼は、シングルマザーのもとで生まれ、彼の母親は彼を養うために懸命に働きました。
しかし、ジェームズ選手が小学4年生の時、母親の転職や、それに伴う引っ越し、違う椅子からまた違う椅子へ変わり続けることで、合計83日間も学校に通うことが出来なかったのです。
もちろんアメリカでも、小学校は義務教育なので、それを人並みに終えられなかったジェームズさんの悲しさや悔しさは計り知れません。
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そういった自身の苦い体験を出来るだけ今の子供たちにさせないために、彼は「I Promise school」を設立したのです。
びっくり仰天な学校サービスの数々
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「I Promise school」は、普通とはちょっと違います。
アメリカの学校は、通常、8月から6月が一年のスケジュールですが、「I Promise school」では、7月から5月までとなっており、学業時間も1日8時間と盛りだくさん。
しかも、これからのテクノロジー時代に対応できる子供たちを育てるために、「STEM(科学・技術・工学・数学の略)」のベースにした7週間の夏季講習も受けることができるそうです。
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さらに「I Promise school」では、無料の朝食や昼食、おやつが子供たちに供給され、さらにさらに、自転車やヘルメット、学生服や学校用品も提供されます。
これらのものは、学業成績が同級生より1〜2年遅れている子供がいる家庭にはすべて無料で供給されます。
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そして、「I Promise school」は子供だけにとどまりません。
高校を中退した大人たちは、この学校で「GED(一般教育修了検定)」を受けることが出来ます。これに合格することで、高校卒業に相当する証書を手にすることが出来、よりいい仕事に就くことが可能になるのです。
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今のところ、小学3年生から4年生までの240人の子供たちが「I Promise school」で学びますが、2022年までには1学年から8学年まで、日本で言うと小学1年生から中学2年生までを加える計画とのこと。
ちなみに、アメリカは日本と学年制度が違い、1〜12学年となっています。下の表を参考にしてみて下さい◎
年齢 | 日本 | 学年 | アメリカ | 学年 |
7 | 小学校(義務教育) | 1年生 | Elementary School(義務教育) | 1st Grade |
8 | 2年生 | 2nd Grade | ||
9 | 3年生 | 3rd Grade | ||
10 | 4年生 | 4th Grade | ||
11 | 5年生 | 5th Grade | ||
12 | 6年生 | Middle School(義務教育) | 6th Grade | |
13 | 中学校(義務教育) | 1年生 | 7th Grade | |
14 | 2年生 | 8th Grade | ||
15 | 3年生 | High School(義務教育) | 9th Grade | |
16 | 高校 | 1年生 | 10th grade | |
17 | 2年生 | 11th Grade | ||
18 | 3年生 | 12th Grade |
卒業後もサポートが続く
さらにすごいことに、ジェームズ選手は、「I Promise school」の卒業生で、その後、ちゃんと高校を卒業した生徒には、地元にあるアクロン大学の授業料をすべて保証すると言うのです。
しかも、『すべての卒業生に』です。
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ジェームズ選手は、2,300人の子供たちのアクロン大学の授業料、1億ドル(約110億円)をすでに用意しているとのことです。
「I Promise school」によって低所得層の多くの子供や大人たちが教育を受けることができ、また彼ら彼女らの夢を達成するチャンスを与えることができます。
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ジェームズ選手のキャリアの中で、これがきっと一番素晴らしい行いになるにちがいありませんね!
レブロン・ジェームズ選手は、本物の慈善事業家です。