今回は、ワラウクルミでもすっかりおなじみとなったアメリカ警察のライブ映像番組『Live PD』から奇妙な取り締まりをお届けしましょう。
一見、酒に酔った様子を見せていた女性ドライバー。しかしその女性は、酒ではなくホイップクリームを作るガスの吸引中毒者で、それを吸って中毒状態のまま運転していたというのだ!
今回はその事件と、中毒をもたらすガス『亜酸化窒素』について話していこう。
亜酸化窒素で素材をムース状に
ホイップクリームの基本的な作り方と言えば、ボウルに生クリームを入れ、ボウルを氷で冷やしながらそれを泡立て器でシャカシャカかき混ぜるというものでしょう。
しか〜し、世の中には『Whipped-cream charger』なるものが存在します!
知らない方のために説明すると、あなたは西洋料理でエスプーマされた料理を食べたことがありますか?
photo by wikipedia
それは、スープやメインディッシュのソースなどが『泡状』になったものです。亜酸化窒素(N2O)の入ったガスボンベを専用の器具に装着して、素材をムース状にします。
それをホイップクリーム作りに応用したというわけです◎
下の動画で『Whipped-cream charger』の使い方を見ることができます。便利なもんだ。↓
『Whipped-cream charger』の説明はこれくらいにして、そろそろ今回の本題に入りましょう◎↓
亜酸化窒素の吸引中毒で逮捕される女
あおり運転をしていた一台の車を停めた警察官。ドライバーの女に近づくと、彼女は「ごめんなさい。ただ眠たかったのよ」と言ってきます。
しか〜し、彼女の舌は明らかに回っておらずさらに彼女の呼気から酒の臭いもしたため、警察官は彼女に飲酒検査をします。
photo by Live PD
テストをすると、彼女はふらふらと歩き、片足で長くバランスが取れませんでした・・・・・・
はい、逮捕ーっ!w
そして、てっきり彼女は酒で酔っ払ってるのだと思っていた警察官が彼女の車の中を調べると、そこから大量のホイップクリームを作るためのガスボンベが出てきたのです!
photo by Live PD
個人的にこの動画を見ていて、「車の中でホイップクリームを作るの?」と思ったのですが(笑)、調べてみると亜酸化窒素(N2O)は吸引することで酒や薬物に似た陶酔感を得ることができるらしい。
ちなみに、昔は笑気麻酔(しょうきますい)として用いられていたようですが、最近では副作用もあることからあまり使用されていないとのこと。
日本では、2016年から医薬品医療機器法の指定薬物にされているほど、れっきとした薬物なのです!
そいつを運転しながら、まるで酸素吸入器のように日常的に吸引していたであろうこの女性。大事故を起こす前に逮捕されてラッキーと思った方がいい(笑)↓