オシャレは男女問わず、誰だって追求していい!
それを証明し続けているタイ人青年のマデュウ君。彼のファッションセンスは、パリコレ(パリ・コレクション)でも見ることが出来なかったほど、斬新かつユニーク!
きっと彼は、これからの新しいファッションの道しるべとなる人物でしょう!!
thumbnail photo by madaew99
床屋にあった一冊のファッション雑誌
photo by madaew99
アペチェット・マデュウ・アティラタナ君(Apichet Madaew Atirattana)は、1999年、タイの北東部イーサーンのコーンケン県に生まれ、稲田が広がる蒸し暑い田舎の村で育ちました。
photo by madaew99
彼がまだ若い頃、村にある唯一の床屋に行ったとき、店内に置かれていた一冊のボロボロのファッション雑誌に目がとまります。
photo by madaew99
そして、彼は、そのファッション雑誌を手に取り見始めた途端、そこから目が離せなくなりました。彼はその瞬間、ファッションに目覚めたのです。
photo by madaew99
そして、マデュウ君に転機が訪れたのは、2015年の夏。彼は、彼の祖父から借りたタイの伝統的なチェック柄の布を使って、9mもの長さのロング・ドレスを仕立てました。
photo by madaew99
さらにマデュウ君は、そのドレスを身につけ、幹線道路の歩道橋の階段の上からロング・ドレスを降ろした姿を写真に納めます。
photo by madaew99
そして、その写真をSNSにアップしたところ瞬く間に広がり、一躍、斬新なファッションセンスを持つタイ人青年として世界中で有名になっていたのです!
タレント・ショーに出演。TIMEにも掲載される
photo by madaew99
そして、アメリカの人気タレント・ショーに『次なるアジア人トップモデル・ファッションデザイナー』として紹介されたのです。
photo by madaew99
長年そのタレントショーに出演しているタイ・アメリカ人のシンディー・ビショップさん(Cindy Bishop)は、
「彼は、基準というものにチャレンジし、型を破りながら、新しいことを探し、可能性を楽しんでいることで他の人々に影響を与えて続けています」
「いずれ、彼は影響を与える人となり、流行を作る人となることでしょう」
とコメント。
photo by madaew99
2016年には、アメリカの有名ニュース紙「TIME」にも掲載されるほどに。
両親はマデュウ君の嗜好を尊重
photo by madaew99
マデュウ君は、幼い頃から女性になることへの関心がありました。しかし、彼の両親は、そのことで彼に「男らしくしろ」などとは一度も強要しなかったそうです。
photo by madaew99
なので彼は、恥ずかしがることなくバービー人形の服を着せ替えたりして遊ぶことができ、そのお陰でファッション感覚が研ぎ澄まされていったのです。
タイではLGBTの人たちに寛容
photo by madaew99
タイでは、比較的「LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランス・ジェンダーなど)」の方たちに対して寛容な傾向があります。特にプーケットやパッタヤーなどの大きな街では、同性カップルに対して寛容なようです。
photo by madaew99
さらに、タイでは同性婚の方も審議が進んでいるようで、そう考えると日本はまだまだ遅れていますね。
photo by madaew99
photo by madaew99
現在、19歳となったマデュウ君は、タイのバンコクにある「Bunka Fashion School(文化服装学院バンコク校)」でファッションについて学びながら、デザイナーとしての仕事もしているようです。
photo by madaew99
いつか彼のデザインした服を、日本の街行く若者が着ている光景を見ることができる日が来るかもしれませんね◎