インドの森に棲息する世界最大のリス「インドオオリス」をみなさんはご存じでしょうか?
インドオオリスは、これまでのリスの常識をくつがえすようなカラフルな見た目をしており、尚且つを猫並みの大きさと重さをしているというのです!
あなたのリスに対する考え方が変わってしまうかもしれないインドオオリスについて、今回はご紹介していきます◎
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インドの限られた森林にのみ棲息
photo by Mustafa Shaik
インドオオリスは、インドの常緑樹、または混合針葉樹林などの限られた場所にのみ生息しています。
インドオオリスの毛皮の色は、オレンジ、赤、紫、黄、茶、黒などの中から2色か3色で構成されており、285種類あるリスの中でもっともカラフルな色をしています。
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どうやら密集した樹木の下などの影では、暗い色を集めたインドオオリスのまだらの毛皮がカモフラージュになるようです。しかし、日光の下では毛皮本来の色を取り戻し、美しい鮮やかな色を見せてくれます。
体長は40cmで、尻尾は60cmと非常に長い尻尾を持っていることも特徴です。
シマリスの30倍の体重
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インドオオリスの体重は、最大3kgにもなり、そのうち2kgは尻尾の重さというから驚きです!100g程度の体重のシマリスと比べると、その差はなんと30倍!
よく茂った背の高い樹上で生活し、木の枝などを集めて大きな球体状の巣を作って子育てをします
photo by Mike Prince
インドオオリスは他のリスと同じく昼行性で、日中よく活動し夜はぐっすり眠っています。群れは作らず、単体、もしくは夫婦のカップルで暮らし、縄張りを持っています。
木の葉や花、種、樹皮、果物、昆虫、鳥の卵などを食べ、木の枝に後ろ脚をかけてぶら下がりながら採食するのが特徴的な姿勢です。
他のリス同様、彼らの食生活が、森林において種子の拡散の一端を担い、その生態系に重要な役割を果たしているとも言われています。
危険時には死んだフリをする
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インドオオリスの天敵は、ヘビや猛禽類、ヒョウなどです。危険を察知すると周囲に溶け込むその体色で死んだフリをすることもあるようです。
3kgもの体重がありながら、インドオオリスは木と木の間を6mもジャンプすることも出来ます。
リスの専門家によれば、インドオオリスは古くから存在するリスで、長い歳月をかけて独特の進化を遂げてきたようです。
絶滅の恐れはないが個体数は減少中
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一時期は、土地開拓などで森林伐採が進み、頭数が激減。準絶滅危惧種として保護対象となっていました。
しかし近年、IUCN(国際自然保護連合)においては「低危険種」と軽減され、絶滅する恐れはほぼなくなったということですが、個体数自体は減少しており、引き続き注意が必要のようです。
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しかしながら、インドオオリスは、人間の存在をある程度許容することができるらしく、あまり密集していなければ人家の近くでも繁殖可能なようです。
これからまた個体数が増加してくれるといいですね◎
インドへ観光の際は、インドオオリスの観察もプランの1つに加えてみるのもいいかもしれませんね◎