犬が非常に献身的な動物であることは、よく知られていることですが、まさか自分が死ぬかもしれない状況下でも自分の大切な相手を守ろうとまでするなんて!
これを見たあなたは、犬好きに近づくこと間違いなしです( ´▽`)
thumbnail photo by Денис Малафеев
迫り来る列車をしゃがんで回避し続ける犬たち
2016年12月25日、ウクライナのウージュホロドの動物救助隊のもとに、2匹の犬が2日間ものあいだずっと線路上にとどまっている、という連絡が入ってきました。
スタッフたちが現場に急いで駆けつけると、そこには怪我を負って線路上から動けなくなっていた1匹のメス犬と、彼女の寄り添うようにしてそばを離れない1匹のオス犬の姿がありました。
そして、この線路はまだ使用されていて、列車が通過する線路だったのです。
オス犬は、メス犬を愛していたのでしょう。怪我をしているメス犬を見棄てることなくずっとそばにい続けたのです。
救助隊員たちは、2匹を線路から移動させようと近づこうとするのですが、オス犬が警戒していたため簡単に近づくことができませんでした。
遂に救助隊員たちが見守る中、列車が遂にやってきます。
photo by Денис Малафеев
それを見たオス犬は、メス犬の体をかばうように身をかがめました。
photo by Денис Малафеев
そして、列車が2匹の上を通過。少しでも毛が引っかかれば命はありません。
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列車は通り過ぎ、2匹は無事だったようです。あぁ、本当に良かった◎
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このような危機的状況を何度も乗り越えながら、2匹は2日間ものあいだこの線路上にい続けたのです。オス犬はいつだって逃げることができたはずですが、メス犬のもとを離れる気配はまるでありませんでした。
極寒の寒さの中、耐え忍び続けた2匹の犬
この映像を撮影していたのは、救助隊員の1人、デニス・マラファエフ。(写真一番左)
photo by Денис Малафеев
彼が言うには、オス犬は怪我で動けなくなったメス犬から決して放れようとはせず、常に彼女の体を温めようとしていたと言います。
ウクライナの12月の最低気温は、マイナス10度以下になることもあります。そのような過酷な気候状況の中で2匹は、2日間も線路上にとどまり続けたのです。
救助隊員たちは、再び2匹へ近づこうとするものの、オス犬がメス犬を守るために必死に吠えて、隊員らが近づくのを拒み続けました。
しかし、少しずつ時間をかけて2匹を隊員らに慣れさせ、なんとか車に乗せることができ、それから急いで動物病院に運びました。
photo by Денис Малафеев
幸い2匹は命に別状はなく、少しずつ体力を回復して元気になっていきました。
里親のもとで幸せになることができた2匹
そして、怪我をしていたメス犬は「ルーシー」と名づけられ、オス犬は「パンダ」と名づけられました。保護施設で人々を触れ合っていくうちに、ルーシーとパンダは少しずつ人間を信頼するようになっていきました。
ある男性が里親を希望し、2匹ペアで引き取られていったそうです。愛し合う2匹が離ればなれにならなくて本当に良かった!
現在、2匹は里親のもとで仲良く過ごしているそうですよ!!
video by Денис Малафеев
上の動画の最後で、オス犬のパンダがメス犬のルーシーに一喝されていますが、もう夫婦喧嘩しているのでしょうか?(笑)
それでも、ルーシーはパンダがあの2日間を必死になってそばで守り続けてくれていたことをずっと忘れないでしょうね。本当にパンダの勇気は素晴らしかった!
互いの愛情と幸運がこれからも続きますように。