ここから2ページ目だよ(ノ゚∀゚)ノ
Apple・Macintoshの台頭とWindowsの革新
その頃、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)に注目が集まっていました。GUIとは、みなさんが現在使っているパソコンでお馴染みの「デスクトップ」「メニュー」「アイコン」「ウィンドウ」「ボタン」などを、マウスで「カーソル」を操作するシステムのこと。
マイクロソフト社も開発に乗り出しますが、困難を極めました。そして、1985年、遂に「Windows」の発売にこぎ着けますが、前年に登場したApple社の『Macintosh』と比べて大きく見劣りがするものでした。
photo by Kay Kim
当然、ゲイツは諦めません。当時、Microsoft社は、Apple社へソフトウェアを提供していたようで、ゲイツはApple社を訪れるたびに、Apple社のエンジニアたちを質問攻めにしていたようです。
もちろん、社長であるスティーブ・ジョブズはこれを歓迎してはおらず、2人の中はこれをきっかけにより悪化してしまったようです。まあ、のちのち仲良くなるのですが(´。`)
さらに、ゲイツは自分の社員たちにMacintoshを買い与えて、「ここから盗めるものはすべて盗むんだ!」と言いました。勝負に勝つためには手段を選ばない。これも、勝者が勝者であるゆえんですね!
photo credit: vmcampos Introducing Microsoft Windows 95 via photopin (license)
そして、1990年に大きく改良した『Windows3.0』を発売し、徐々にMacintoshに追いつきを見せ、1995年の『Windows95』で機能面でようやくMacintoshに比肩することが出来るようになり、世界的なメガヒットを記録しました。
その数、世界中で約1億本を販売したと言われています。
Internet Explorerの躍進
1990年代半ば、Microsoft社は、ウェブブラウザ開発にやや出遅れていました。
当時、注目を集めていたのはNetscape Communications Corporation社が提供する『Netscape Navigator』というウェブブラウザでした。
初めはそれを無料で提供し、追加機能が必要な場合は購入を促すという販売スタイルで、一躍人気となっていました。
もちろんゲイツは機を見逃しません。『Windows95』に『Internet Explorer』を導入。当初は、まだまだ問題点が多かったものの、少しずつ改良を重ね『Windows98』に標準搭載され、爆発的にその人気が広がりました。
そのせいでNetscape Communications Corporation社は、衰退して行ってしまうのですが、それも栄枯盛衰。仕方がないことですねf^_^;)
photo by bnpositive
現在、Internet Explorerの開発は終了し、Windows 10からの標準ブラウザは『Microsoft Edge』へ切り替わっています。Internet Explorerのセキュリティーアップデートは引き続き行っているようです◎
メリンダとの出会いと慈善活動
ゲイツは1994年1月1日に、自分の会社で働いていたメリンダ・アン・フレンチと結婚。メリンダは、1987年、彼女が23歳の時にMicrosoft社に入社し、1996年に退社するまで多くのプロジェクトに貢献したようです。
そしてゲイツは、2008年6月30日にMicrosoft社での仕事の第一線を退き、ビル&メリンダ・ゲイツ財団への活動を重視すると発表。
会長職を経て、2014年4月からはMicrosoft社の技術担当アドバイザーとなっています。
photo by RIBI Image Library
2016年にゲイツは、平和慈善活動が高く評価され、アメリカ合衆国政府より『大統領自由勲章』を妻のメリンダと共に授章しています。
2018年3月現在の、世界長者番付でビル・ゲイツ氏の総資産は900億ドルとなっており、1位の「Amazon.com」CEO、ジェフ・ベゾス氏の1120億ドルに次いで暫定2位となっています。
日本円に換算すると……もはや別次元過ぎて、理解不能です(笑)
IQがすべてではないんだ
2018年2月に、ニューヨークの大学で行われた学生向けのトークショーに出席していたゲイツ氏は、イベント終了間際に突然、Facebook Liveで繋がったFacebookの創業者、マーク・ザッカーバーグ氏からある質問を投げかけられました。
「もし、過去に戻って若い頃の自分にアドバイスできるとしたら、何を伝えたいですか?」
その質問に、ゲイツ氏はゆっくり答えました。
彼の子供の頃のIQは160で「IQが高い人間は何でも出来る」と考えていたようです。
しかし、Microsoft社を立ち上げ、従業員と切磋琢磨していく中で、世の中には色々なタイプの才能を持つ人間がいて、それぞれがそれぞれの得意分野を補い合って行くことが大切だということに気がついたそうです。
photo by OnInnovation
IQがすべてではない。世の中にはIQ以外にももっと大切なものがあると伝えたかったとゲイツは答えました。天才だからこそ言える発言ですね!
さらにゲイツ氏はこうも言っています。
人はその気になれば何でも学べる、と。現在も、ゲイツ氏は妻のメリンダ夫人と共に学ぶ姿勢を常に持っているそうですよ。
私はもちろん天才ではありませんが、「努力」することはいくらでもできます。一度しかない人生、思いっきりやってやろうじゃありませんか!