三重県にある鳥羽水族館にいる『モンハナシャコ』の食事風景動画が話題となっている。
主に貝などを食べる肉食のモンハナシャコだが、硬い殻に包まれたアサリを激しいパンチで割ってしまう映像はまさに驚愕(;゚Д゚)
今回はその映像とモンハナシャコの生態について少し触れていこう◎
もしこのシャコが人間サイズになったら、高層ビルを壊せるな(=_=)
鳥羽水族館のモンハナシャコの食事風景映像
1955年に開館した三重県鳥羽市の『鳥羽水族館』。
自然環境を再現した12のゾーンがあり、展示生物は約1,200種と日本国内最大を誇っている◎
そんな同水族館で飼育されているシャコの仲間『モンハナシャコ』の食事風景が話題となっている。
モンハナシャコはアサリなどの貝を食べるとき、強烈なパンチを何度も繰り出して固い殻を割っていくのだ!!
その映像がこちら∠( ̄◇ ̄)
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シャコの仲間のモンハナジャコはアサリを食べるとき、ひたすらパンチして殻を割ります🤜🤜🤜👊👊🍴 #鳥羽水族館 #モンハナジャコ pic.twitter.com/ua9xU7MWtr
— 鳥羽水族館(TOBA AQUARIUM) (@TOBA_AQUARIUM) April 12, 2020
モンハナシャコのパンチはパンチじゃない?
モンハナシャコは、日本では相模湾以南に分布する。
体長は15㎝ほどで、非常に目がいい生物とされている。その理由は、人間よりもはるかに赤外線や紫外線を見ることができたり、12原色を感じる光受容体を持っていたりもする。
ちなみに人間は3原色しか感じることができない。
photo by aqua.org
加えて、ほかの生物には知覚できない「円偏光」を見ることができるなど、その視覚能力はかなり高い。
そして、モンハナシャコが食事の時に繰り出すパンチのようなものだが、あれはシャコの肘に当たる硬く膨らんだ部分でたたいているため、正確には
『エルボー』
となる。見た目的には思いっきりパンチなんだけどね(;・∀・)
3㎜/秒の攻撃で最大時速80㎞、70kgの衝撃を生み出す。この時の加速は10万m/s2と自然界で最強のものの一つとなる。そしてその衝撃力は、シャコの体重の1000倍!
photo by sturmjah
人間サイズに換算すると、なんと
70tのエルボーを繰り出していることになるのだ!!!
凄すぎて笑ってしまうレベル(;・∀・)
そして貝などを割るときは、打撃に加えて、水中でこの加速によって生み出される『キャビテーション』と呼ばれる水蒸気の泡の破裂でさらに追撃する。
photo by Tony Shih
ちなみにこのモンハナシャコの打撃力の秘密は、脚に特殊な形をした『留め具のような腱』があるためだ。
筋肉を縮めて貯めたエネルギーを硬い外骨格で止め、それを外して一気に放つ。これは弓の弾性エネルギーの原理と同じ。
そんなモンハナシャコの生態を、有名な物理学YouTubeチャンネル『物理エンジンくん』が、漫画「テラフォーマーズ」に登場する鬼塚慶次の能力調査で分かりやすく紹介してくれている∠( ̄◇ ̄)↓
とにかく、今回の収穫は
モンハナシャコのものすんごいパンチは実はエルボーだった
ということ。
みんなも鳥羽水族館や他の水族館でモンハナシャコを見たら、ぜひそのエルボーの威力をちぇっくしてみてくれぇい(´▽`*)