ワラウクルミ

子供時代をゴミ屋敷で育った写真家が制作した写真が教えてくれること

子供時代をゴミ屋敷で暮らすことはどういうことかを教えてくれる写真たち

ゴミ屋敷の家庭で子供が育っていくというのは、一体どういうことなのでしょうか?

その疑問に対する答えを、ある兄妹が示してくれています。

アメリカに住むその兄妹は、幼い頃に住んでいたゴミ屋敷を訪れ、写真を撮り、そこに自分たちの息子や娘の写真を合成加工することで、子供がゴミや物に溢れた環境で育つというのはどういうことなのかを視覚的に教えてくれています。

thumbnail photo by Geoff Johnson

いつの間にかゴミ屋敷に

兄のジェフ・ジョンソン(Geoff Johnson)と、妹のジェニファー・マクシェイ(Jennifer McShea)は、アメリカ・ネブラスカ州オマハに母と3人で暮らしていました。

彼らが物心ついた頃には、すでに両親は離婚しており、彼らの母親はシングルマザーとして彼らを育てるために懸命に働きました。

しかし、ある頃から彼らの母親は、物を直すことを拒み始め、どんなものでも捨てるのを嫌がり、何でも家の中に貯め込み始めたのです。

photo by Geoff Johnson

その当時、ジェフとジェニファーは、家の中で動くスペースすらままならなかったそうです。

そして、妹のジェニファーは、1993年、彼女が15歳の時にゴミ屋敷を出て父親の所に住み始め、2年後の1995年、17歳となった兄のジェフもゴミ屋敷を飛び出したのです。

ゴミ屋敷の中で生活する子供を再現

photo by Geoff Johnson

それから、20年後。ジェフとジェニファーは、再び実家を訪れました。そこは、彼らが家出する前と何一つ変わっていませんでした。

彼らが再び実家を訪れたのには理由がありました。

それは、彼らの母親が、12年間にも及ぶ乳がんとの戦いに遂に敗れ、この世を去ってしまい、ジェフとジェニファーには実家であるゴミ屋敷が残されたからです。

プロの写真家となったジェフは、子供がゴミや物にまみれて生活することがどんなにハードなことかを人々に伝えるべく、ジェニファーと協力して子供時代の風景写真を制作することに決めました。

photo by Geoff Johnson

写真には、ジェフの息子とジェニファーの娘が写っていますが、これらはすべて合成写真です。

ゴミ屋敷は、家中カビやホコリに覆われており、とても子供が入れるような安全な環境とは言えなかったからです。

ジェフは、撮った写真をフォトショップで合成・加工し、まるで子供が実際にゴミ屋敷で生活している様子を見事に再現しました。そして、それは同時に、ジェフとジェニファーに自分たちに辛い過去をも思い出させました。

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ゴミ屋敷で育ったジェフの思い

photo by Geoff Johnson

「ゴミ屋敷の中で育ってきたという『金銭的困難への恐れ』や『羞恥心』を言葉で表現するのはとても難しいです。

人々は、『なんで物を捨てないんだ?』と私たちに尋ねました。でも、物事はそんなに簡単じゃなかったんです。

物を貯め込む人たちは、物一つ一つに根深い愛着を持っています。それは、狂っているように見えるけれど、彼らは秩序感覚もちゃんと持っているんです」

と語るジェフ。さらに、

「妹と私が物を捨てようとすると、母は必ず激怒しました。

私たちが子供の頃、人が家を訪ねてきても家の中へは入れず、ドアの隙間から挨拶するだけでした」

とも語るジェフ。

リス氏

リス氏
こんな子供時代を送らなきゃならなかったなんて。幸せとはほど遠い生活だ。

ジェフが家出したとき、家中のあらゆる物は壊れたままでした。

冷蔵庫が壊れていたため、冬は裏庭に食べ物を出しておいたそうです。夏は・・・・・・、当然のことながらどうしようもありませんね。

photo by Geoff Johnson

ジェフが家を出たのは17歳、高校3年生の真冬の1月。家の暖房は当たり前のように壊れたままで、家の中は寒過ぎ、ついに水道のパイプさえ破裂してしまったのです。

それは、彼のそれまでの人生でもっとも過酷な環境でした。

もうすぐ大人になり、自分の行動に責任を持たなくてはならない年齢になるのに、このままでは一生をダメにしてしまうと考えたジェフは、家を出て行くことを決意したのです。

ジェニファーの抱えた心の闇

photo by Geoff Johnson

前述したとおり、兄よりも早く家を出て同じ村に住んでいる父親のところへ行ったジェニファーは、大学を卒業する2001年まで一度も実家を訪れませんでした。

しかし当時、彼女の心は深い闇に覆われていました。そのことをカウンセラーに相談すると、カウンセラーは彼女に実家に一度戻って、彼女の心に巣くっている過去の羞恥心と直接向き合う必要があると彼女にアドバイスしたのです。

photo by Geoff Johnson

そして、ジェニファーは2人の友人と一緒に実家を訪れました。家には母親はいませんでしたが、彼女は事前に家に入る許可を母親からもらっていました。

「友達は、私を元気づけてくれましたが、家に入ると彼女たちは言葉を失っていましたね」

と語るジェニファー。

数年後、彼女は現在の夫となった恋人と一緒に再び実家を訪れました。

ワラウクルミ

ワラウクルミ
きっと自分の過去を、将来を共有する人に知っておいて欲しかったんだろうね。相当な勇気が必要だったはず。

ジェニファーは、合成された写真の中にいる自分の娘を見ることで、改めて自分の娘をこのような環境で育てないことを心に誓いました。自分と同じ辛い思いをさせないために。

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それでも母を責めることはできない

photo by Geoff Johnson

そして、2013年、ジェフとジェニファーは、兄妹揃って一緒に実家を訪れ、2人で過去と向き合ったのです。

2人は、実家を出てからも母親と連絡を取り続けました。しかし、母親と生活を共にすることは二度とありませんでした。

最後にジェフはこう語っています。

「私の母は、子育てをしながらいくつかの仕事を掛け持ちでしていました。私は、ゴミ屋敷となった実家について母を責めることは出来ません。しかし、妹と私にとっては本当に難しい子供時代でした」

貧しさと仕事の忙しさが、彼らの母親の心を蝕んでしまったのかもしれません。カウンセリングを受けようにもお金がない。家の中はゴミだらけのまま・・・・・・それは、正しく泥沼のような生活です。

そこから抜け出すことでジェフとジェニファーは、彼ら自身の生活に秩序をもたらすことが出来ましたが、その心に残ったしこりのようなものを取り除ききることは一生出来ないでしょう。

子供時代の思い出というのは、そういうものです。

だからこそ、2人は同じ状況に陥ってしまっている家族へのメッセージとして今回の写真を制作したのです。

少しでも自分たちと同じ過去を背負う子供たちを生み出さないために。

Reference : DailyMail.com

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