地元では美女で有名だった当時21歳のロシア人女性は、彼氏の運転する車の後部座席に座っていました。彼は、彼女が遅刻したことを理由に怒り、赤信号を無視。その結果、他の車に猛スピードで衝突してしまったのです。
彼女は、その交通事故が原因で脳にダメージを被り、視力や美しかった容姿さえも奪われてしまったのです。
交通事故は、多くのものを奪っていきます。夢や希望すべてを。
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もくじ
最も美しい学生として評判だったマリアさん
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2016年、ロシア中央南部ノヴォシビルスクで、地元の法科大学に通っていたマリア・レベディバさん(Maria Lebedeva)は、周囲からは「最も美しい学生」として有名でした。
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マリアさんには、4年間付き合っていたボーイフレンドのアンドレイ(Andrey)がいました。
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アンドレイは、優しいものの怒り出すと手が着けられない性格でしたが、それでもマリアさんは彼を愛していました。
学業成績も優秀で容姿も優れている。いつかは弁護士になって、いくつもの裁判に打ち勝っていく。ちょっと怒りっぽいけど、将来の夫もいる。
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彼女の未来は、光で充ち満ちていました。
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しかし、悲劇はいつも私たちの元に突然やって来ます。
マリアさんの遅刻でキレた彼氏は車を飛ばし・・・
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2018年8月、マリアさんは帰宅するために、アンドレイとの待ち合わせに30分遅れてしまいました。待っていた彼の「BMW530」のドアを開けると、アンドレイはマリアさんを時間に遅れたことで責め立て、わめき散らしました。
そのままマリアさんは後部座席に押し込まれ、彼は車を猛スピードで運転し始めたのです。
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助手席には、アンドレイの友人が乗っていましたが、アンドレイは友人がいることもお構いなしに運転しながらマリアさんを怒鳴り散らし続けました。
そして、彼は赤信号を無視してそのまま交差点へ。左折しようとしていたSUV車の右側面に猛スピードで突っ込んでいったのです。その時のスピードは、50mph(時速80km)でした。
エアバッグが作動したため、前部座席にいたアンドレイと友人は無傷で済んだのですが、後部座席にいたマリアさんはシートベルトをしていなかったため全身を強打。
その後、すぐさま病院へ搬送されたマリアさん。
記憶の一部と視力を失ってしまう
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幸い、車外に体が投げ出されなかったため死はまぬがれたものの、脳や脊椎、骨盤を損傷し、10日間の昏睡状態に陥りました。
そして、昏睡から目が覚めると、マリアさんは視力と記憶の一部を失ってしまったのです。
マリアさんの友人マシャさんは、「彼女は、2015年・2016年の記憶が完全に消えてしまったわ」と取材に答えています。
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そして、マリアさんは当時のことについてこうコメントしています。
「一番サポートが必要なときに、アンドレイは私の側にいませんでした。」
「彼は私にこう言ったんです。『あの事故は俺一人の責任だとでも言うのか?お互いが悪かったんじゃないのか?』私はこの言葉を聞いたとき、とても怒りました」
「彼は全然、事故について悪いと思っていないんです。彼は、後悔もしていないですし、私に対して謝罪さえもしていません。思い出すたびにうんざりします」
彼女の両親は、その時かかった医療費12,700ポンド(約190万円)のため、アンドレイを訴えています。
そして、アンドレイはマリアさんの元から去って行きました。
容姿が変化に友人も去ってしまった
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退院後、マリアさんは、脳へのダメージや視力を失ったことにより、家にこもることが多くなり、体重が激増。
彼女の友人たちは、今の彼女を見ても誰か分からないと言います。
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さらにマリアさんは、取材にこう答えています。
「私が太り、かつての輝きが失われると、多くの友人たちは私から去って行きました」
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「私は、家でじっとしているよりも旅に出たり、ランニングしたり、踊ったりするのが大好きでした。それらすべてが失われてしまったことで、私はとても傷つきました」
(妹のイリーナ・カパスティナさん(Irina Kapustina)との写真↓)
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「そのことで私が『友達』だと思っていた人たちは、みんな『知り合い』だったということに気がついたのです」
「特にお年寄りの女性たちが、私のことを『かわいそうだ』と言っているのが聞こえます。でも、それを聞くと自分が『欠陥品』のような気がしてくるんです。事故が起きる前よりも耳がはるか良くなりました。そして、それは時々私をものすごくイライラさせます」
スチュワーデスになる夢を持つマリアさん
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彼女は現在、実験的な幹細胞治療を受けていますが、非常に高価です。
今のところ、彼女の視力を取り戻し、彼女の痛みを軽減しようとする多くの試みは失敗。彼女の家族は、彼女が回復するのを助ける新しい医療的アプローチを探し続けています。
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それでも最近彼女は、視覚障害者のためのグループ治療として、皆の前で歌を唄うようになりました!
そして、彼女は彼女自身が「クレイジー」と呼ぶ目標を設定しました。それは、スチュワーデスになることです!!
マリアさんは、まだ23歳。いつの日か、彼女が視力を取り戻し、スチュワーデスになることを私も遠くから祈っています。
Reference : DailyMail.com