中国でまさかの新サービスが密かに話題を呼んでいる。その名も『共享男友』と『共享女友』。意味はなんと『シェア彼氏』と『シェア彼女』!いったいぜんたい何をシェアしてくれるというのだろう?遂に恋人を共有するような時代になったということなのだろうか?
今回は、中国で話題となっている謎の恋人シェアサービスについて話していこうと思います。
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あったらいいな〜を実現『シェア彼氏』
2018年1月中旬頃から、中国の広東省や海南省などのショッピングモールに突如現れた『共享男友(シェア彼氏)』。
スーツと革靴姿の高身長男性4〜6人が、『共享男友』と書かれた小さなお立ち台で微笑みを浮かべて立っている。
しかも、1時間のシェア彼氏の利用料金は、なんと1元(約17円)!安すぎ!!支払い方法は、携帯でQRコードをスキャンしてクレジットで支払って完了。
ゲットした彼氏は、ショッピングモールから連れ出すことは出来ず、体への接触は禁止されているものの、モール内を一緒に買い物を楽しんだり、コーヒーを飲んだりとデート気分を味わうことができるということでなかなか好評だったそうです。
先ほどの1月に撮影された時の彼氏たちは、全員このショッピングモールのスタッフらしく、ショッピングモール側の販売促進作戦だったのでしょう。果たしてその効果はどれほどのものだったのか?気になるところですね。
さらに、ショッピングモール以外でも『共享男友』が出没!
今度は、中国・湖南省にある『天空ガラス橋』に現れたシェア彼氏たち。今回は、西洋人も2人ほど混ざっていますね〜。彼らは、どういう経緯でこの会社に雇われることになったのでしょう?謎だ〜。
1回たった1元の支払いしかないので、彼氏を演じている方々への支払いが気になるところではありますが、個人的には女性たちがショッピングを楽しんだり、怖い橋をイケメン男性と一緒に歩くという意味では、面白いサービスだと思います。
ただ、もし日本でこのようなサービスを始めたら波紋を呼ぶこと間違いなしですねf^_^;)そして、実はこのサービス、『彼氏』だけじゃなかったんです!
『シェア彼女』にはちょっと悪徳の匂いが…
まあ、男性ができるなら女性もできるでしょ、とういことで登場した『共享女友』。
私は、よく中国政府がこのサービスを許可したなと思ってしまいますねf^_^;)
広東省にあるショッピングモールで実際にあったこちらのサービス。黄色のひな壇にモデル級の美女たちがずらりと並んでいます。
利用料金は、シェア彼氏と同様で1元なのですが、利用時間は1回20分とシェア彼氏に比べると若干短いですね。
当然のことながらショッピングモールの外への連れ出しは禁止で、体への接触もだめ。それでも、約17円は安すぎ!みんなが押しかけて利用しそうなものですが、ちゃーんと利用条件が設定されています。
それは、モール内で3000元以上(約5万1000円)を利用した人だけがこのサービスを利用できるのです。中国人の平均月収約13万円を考えると、それだけの買い物をすることが出来るのは中間層〜富裕層の一部の人たちだけ。日本人からしても、1回の買い物で5万円以上買い物するのは、なかなか大変です!
まあ簡単に言うと、ショッピングモールの悪質な宣伝&キャンペーンだったということですね。
ちなみにこの『共享女友』は以前にも、違う形で女性をシェアするサービスを展開したことがあります。
男性用セックス人形をシェアしよう!
その女性というのが、なんと『シリコン製人形』だったのです。男性向けにいわゆる『ラブドール』をシェアするこのサービスは、福建省廈門市(アモイ)にある成人グッズの販売企業「Touch(他趣)」が2017年9月14日に発表しました。
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貸し出されるのは高級なシリコン製のラブドールとのことで、様々な人種のラブドールが用意されていたようです。衣装もナースやセーラー服、まさかのワンダーウーマンまで豊富なラインナップとなっていたようです。
料金は、まずラブドールを壊したときのための預かり金として8000元(約13万6000円)を支払い、1日298元(約5100円)、1週間は1298元(約2万2000円)などのコースが用意されていました。
インターネットから支払いを完了した後は、プライバシーに配慮された形で郵送されるということだったようで、ラブドールに傷などがなければ預かり金もそのまま返却されるとのこと。
photo by 從台灣看見世界的故事
ちなみに、ラブドールの大事な部分は毎回新品に交換されるシステムを創業者は強調していたそうです・・・・・・確かに、まあ、人が使った後でまた同じところに・・・・・・結構ちゃんと考えていたようですねf^_^;)
しかし、インターネットでこのサービスの話題が炎上し、中国当局もすぐさまこのサービスを調査し、翌日の9月15日にはこのサービスの停止と、罰金刑を科せられてしまいました。正しい対応ですね。
中国では、長いあいだ一人っ子政策がとられてきて、1人だけしか産めない子供であるのなら働き手になり得る男の子を誰もほしがったそうです。農村を中心に男児偏重主義が広まり、お腹の子供が女の子とわかると、こっそり中絶するようなこともあったと言われています。
その結果、中国の若年世代の人口比率は、極端に男性が多くなってしまいました。この会社の調査によると、5000万人もの男性が女性のパートナーを得られない計算になるそうです。そういった男性たちのためのサービスだったと語るこちらの会社。今度は、生身の人間を使ってサービスを始めたという訳ですが、規制がかかるのも時間の問題かな?
シェア彼女の方は、日本では到底考えられないサービスですが、シェア彼氏の方はあっても良いような気もします。ですが、そのための彼氏役の方々を集めるのに苦労しそうですし、世論的にも批判が殺到しそうですねf^_^;)
これから、このサービスがどうなっていくのか、ちょっとした見物になりそうです。