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トイザらスの衰退と廃墟になっていくショッピングモールのまとめ

経営再建中だった米玩具販売チェーン大手のトイザらスは15日、米国内の全885店舗を閉鎖すると発表しました。

日本でもおもちゃ屋といえば「トイザらス」を思い浮かべる方も少なくないはず。70年もの間、世界各地でおもちゃを提供し続けた大企業に大きな打撃を与えたものはいったい何だったのでしょうか?

そして、その影響は他の小売店へも影を落としていきます。

今回は、変わりゆく小売業の在り方をわかりやすく、簡単に話していきたいと思います。

おもちゃ屋の帝王

1948年、アメリカの首都ワシントンD.C.で子供用の家具・洋服店を創業したチャールズ・ラザラスが、玩具専門コーナーを作ったことからトイザらスの歴史は始まります。

その後、急成長したトイザらスは、世界各地に店舗を展開していくことになります。

1980〜90年代の子供時代を過ごしたアメリカ人にとっては、トイザらスのTVCMは今でも口ずさめるほど。それほど、トイザらスの人気は高かったのです。

特にクリスマスシーズンともなれば、詰めかける人の波で店舗内はパニックになるほどでした。

時代の波への乗り遅れ

しかし、大手スーパーマーケットチェーンの「ウォルマート」や、ディスカウント百貨店チェーンの「ターゲット」なども、おもちゃの販売に力を入れ始めました。

当然、おもちゃのみしか取り扱わないトイザらスは窮地に立たされます。

さらに、追い打ちをかけるように「Amazon.com」が登場し、一気に業績悪化に拍車がかかってしまいます。

トイザらスは、完全にインターネットビジネスに後れを取ってしまい、気がついたときには顧客はすでに離れてしまった後でした。

2012年以来、赤字が続き、昨年の9月には、米連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し、経営再建の一環として、米国内店舗の1/5にあたる182店舗の閉鎖を進めていました。

その時点での負債は、約50億ドル(約5060億円)

しかし、米トイザらスは買い手を見つけることも、債権者と債務再編で合意することもできなかったため、やむなく全米に展開する店舗すべてを閉鎖することを決定しました。

これにより現在、パートタイムを含めた3万3000人の従業員が職を失う可能性があります。

さらに、イギリスの全店舗も閉鎖することを発表しました。

米トイザらス最高経営責任者のブランドン氏は、「海外店舗も少しずつ売却手続きを進めていく。

しかし、現在も引き続き米国内で業績上位の最大200店舗をカナダ事業と統合し、存続させる計画についても協議している」と語っています。

トイザらスの店舗閉鎖の余波は、製品を納めていたレゴなどのおもちゃメーカーにとっても大打撃となることはいうまでもありません。

toyphoto credit: black.zack00 ace ventura via photopin (license)

おもちゃは、子供たちに夢を与える素晴らしいものです。

しかし、それ一辺倒では、ビジネス的に不利だということをもっと早い段階で気づけたはずなのではないでしょうか?

どうして、もう少し早くインターネットビジネスに乗り出さなかったのだろう?

どうして、もう少し早く未来を見据えて、店舗縮小を早めなかったのだろう?

所詮、素人の意見なんでしょうねf^_^;)でも、3万3000人もの従業員が路頭に迷わないようにする責任を、もう少しだけ強く持っていて欲しかった。。。。。

ちなみに、日本のトイザらスはアメリカとは別法人なので、今のところこれまで通り日本の店舗は営業を続けていくそうです。

日本にとってもトイザらスは老舗玩具店なので、その歴史がこれからも続いていくよう強く願うばかりです!

影響は他の小売業にも

mallphoto credit: Nicholas Eckhart A scene of May via photopin (license)

インターネットビジネス・・・・・というより、「Amazon.com」の強力な影響やアメリカ経済を取り巻く不況の波は、他の小売業にもその影響を及ぼしています。

2018年、アメリカでは、百貨店のメイシーズ(Macy’s)やシアーズ(Sears)、JCペニー(JCPenney)、衣料ブランドのBCBGやアバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)、ウォルグリーン(Walgreens)、 靴専門店のペイレス(Payless)に加え、ギャップ(Gap)は、全米で3600以上の店舗を閉鎖する予定とのことです。

昨年もそのくらいの店舗が閉鎖を発表したような気がしますが。。。

消費者の思考は、不景気とインターネットビジネスによって大きく代わってしまいました。その結果、大型ショッピングモールはこのような廃墟に・・・・・

mallphoto credit: Nicholas Eckhart Rolling Acres Mall Interior via photopin (license)

mallphoto credit: Pigeoneyes.com Sales via photopin (license)

その反面、今年度アメリカでは、ダラー・ゼネラル(Dollar General)やダラー・ツリー(Dollar Tree)、ファミリー・ダラー(Family Dollar)などのアメリカ版百円ショップや、アルディ(Aldi)、リドル(Lidl)などのディスカウント・スーパー、そして、ファイブビロウ(Five Below)、ホビーロビー(Hobby Lobby)などの全商品5ドル以下などの企業は、こぞって新規大量出店をする予定とのことです。

思考は安さ路線まっしぐら、ということなんでしょう。

日本の小売店も喘いでいることは間違いないでしょうが、アメリカほど顕著にインターネットショッピングが独占していないので、まだ大丈夫、と今のところは言えると思います。。。。。今のところはf^_^;)

そして、トイザらスの創業者であったチャールズ・ラザラス氏が2018年3月22日に亡くなられてしまったよう。

94歳。

経営破綻を発表してまもなくのことでした。

もちろん年齢という問題もあったとは思いますが、自分が育て上げた会社が無残にも消えていくことを知って相当なショックだったはず。

世界中の子供たちにおもちゃを届けたラザラス氏。ご冥福をお祈りいたします。

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