大学で知り合い7年間も付き合ったアリとアンドリュー。
しかし、アンドリューの度重なる浮気が原因で2年前に別れたという。そんな二人が過去のことについて面と向かって本音で話し合う。
恋愛が生み出す『痛み』。過ち。失ったものの大きさを後で気がついたとき、人は後悔し、そして少しだけ成長する。
私たちは痛みを知り、間違いを経てやっと、ちょっとだけ前へ進むことができる。
だが、クエスチョンマークがつきまとう信頼関係の修復は、果てしなく難しい・・・・・・。
そんなことを考えさせられる元恋人同士の本音トークをご覧あれ( ̄^ ̄)ゞ
人それぞれの『浮気』のものさし
動画の冒頭、アンドリューはアリから
「何度も浮気したのはなぜ?」
と問いただされるのだが、彼は、
「何度もやってない」
と言う。そこにはアンドリューが考える『浮気』の範疇と、アリの考える『浮気』の範疇にはかなりの隔たりがあるようだ。
果たしてあなたなら彼のしたことを『浮気』と思うだろうか?まずはその点に注目しながら下の動画を見て欲しい。↓
若かった、魔が差したはすべて言い訳
まず最初に疑問が浮かんだのは、『手と口でされるのは浮気ではないのか?』ということ。
少し突っ込んだ話になるが、いかがだろうか?
私は男だが、その行為を他の女性に許した時点でそれは『浮気』と言えるはずだ。
そんな密接な行為を、大したことなさそうに話す彼は私から見るとかなりズレているように映る。
アンドリューは、自分が浮気してしまった理由について、
「興味があった。別の人との可能性に」
と言っている。
いつそれをやってしまったのかは私も分からないが、大学生から付き合っていたのだからおそらく20代半ば〜後半あたりかな。
確かに「まだ若かった」と言えるのかもしれない。
photo by VOGUE JAPAN
ただ、手や口で何度もされていたということをアリが考えたときの苦しみは、彼の『快楽』とは真逆のものだ。
それを踏まえると、やっぱりアンドリューのした行為は『浮気』以外の何ものでもない。
「魔が差した」と言えば聞こえがいいが、そんなものに差された時点で彼のアリに対する愛や彼女を想う気持ちは薄れてしまっていたと言える。
ただ、二人の思い出を語り合うシーンは見ていて心地よくもあった。何と言っても7年間も恋人同士として関係を持ったのだ。しかも人生の大事な時期に。
その思い出は確かに深いものなのだろう。その深さが今は失われてしまったことを考えると、他の人の恋愛でもとてつもなく胸を締めつけられる思いがする。
一度失った信頼を取り戻すことの難しさ
下の動画はその続き。アンドリューの「もう一度やり直すとしたら?」という質問にアリはどう答えたのか?↓
アンドリューは冒頭、
「あれ(浮気)は僕にとって必要な経験だった」
と語っていた。
確かに、人は『間違いから学ぶこと』でしか自分の悪癖を治すことができないもの。浮気をしてしまう人間は往々にして何度も繰り返してしまうものだが、アンドリューは自分の過ちについてかなり反省しているように見えた。
ただ、だからといって二人が関係を戻すことはあまり考えたくない。
一度失われた信頼は、取り戻すことが非常に困難だ。
もし取り戻せたとしても、少しのことでその壁は簡単に崩れる。
それは見た目は強固そうに見える泥で塗り固めた壁だが、蹴り一つでぼろぼろと脆く崩壊してしまう壁のよう。
痛みを伴わない成長なんてない
最後の「なぜ元カノと友達でいるの?」という質問に、アンドリューは、
「君が恋しいから」
と言っていた。
photo by VOGUE JAPAN
本心なのだろう。そう信じたい。
だとしても、やっぱり終わったものを掘り返すべきではないと私は思う。
どちら方と言えば、動画を見ているとアリの方は割と彼のことを吹っ切れていて、アンドリューは未練たらたらの様に見えた。
最後に、個人的には二人は別々の道を進むべきだと思う。寂しいけれど、人はそういう『痛み』を抱えながら前に進むときが時には必要なのだ。
そういう『痛み』が、僕らを強く真っ当で誠実な人間へと成長させてくれる。痛みを伴わない成長なんてないのだから。
はっきり言って、アンドリューのした行為が二人が結婚する前で本当によかった。
『恋人として別れる』のと『離婚』では、色々な部分で重みが違いすぎる。
これを見て、あなたはどう思いましたか?自分の恋愛観と照らし合わせながらいい勉強になっていたら幸いです◎