誰でも一度は電気自動車(EV)の購入を考えたことがあるはず。
しかし、車そのものを買ったとしても、バッテリーの充電場所や充電時間、そしてバッテリーの耐久年数など、電気自動車の購入には頭を抱えたくなるようなことがたくさんある。
その問題たちを、BBCの動画と共に簡単にまとめてみた!
電気自動車を買うなら知っておくべきこと
1.バッテリーそのものが高すぎる
photo by autocar.co.uk
バッテリーにため込んだ電力で動く電気自動車。当然、バッテリーは使用すればするほど劣化していく。というより、リチウムイオン電池は使わなくても劣化する。
高温下では、その劣化スピードはさらに促進される。
しかし、車は通常はバッテリーを簡単に交換するものではないのだそう。基本的には、バッテリーの容量が減ったら、その車体の寿命と考えていい。
しかし、販売会社が定めている保証期間や保証走行距離内に、バッテリー容量が約70%(販売会社によって異なる)を下回った場合、無料で交換してもらえる。
例えば、日産リーフの場合、5年の新車特別保証期間か10万キロの走行距離以内にバッテリー容量が約70%を下回った場合、バッテリーを無料で交換してくれる。(保証内容は2019年)
もしこれらの保証期間を過ぎて、バッテリーがだめになった場合、バッテリー交換は実費負担となります。その費用は60〜70万円とかなりのもの。
日産では5年以降も最大9年まで有料保証をつけることができ、価格も15000円/年と悪くない。
電気自動車を購入するなら、こういった保証をしっかりつけておくことが前提となりそうだ。
しかし、BBCも言っているように、今後バッテリーの値段そのものが下がることが予想されており、それによって新車価格も下がるのではないかと考えられている
2.バッテリーの充電時間がちょっと長い
photo by 日産
ガソリン、またはディーゼル車の給油時間はどれくらいでしょうか?
おそらく5分もあれば、満タンに出来るはず。
しかし、電気自動車はそうはいきません。車種によってその時間は異なりますが、たとえ高速充電にしたとしても、日産リーフ(2019年度、62kWh)の場合だと1時間。
それでも技術はますます進歩しており、テスラ社は、2019年内にV3スーパーチャージャーを日本にも展開すると発表しており、それなら15分でフル充電が可能だという。もちろんテスラ社製の車のみですが。
最近では、航続距離もかなり伸び、一度のフル充電で500kmくらいは走り続けることが出来るという。
3.ガソリンスタンドより少ない充電スタンド
photo by autotrader.ca
ガソリン車ならどこでもガソリンをつぐことが出来ますが、電気自動車は充電スタンドがなければ外出先で充電が出来ません。
もちろん航続距離内には必ず充電スタンドはあるが、それでもやはり依然として不安が残る。
さらに、充電スタンドがあるといっても、一つの場所にいくつもあるわけではない。せいぜい二つや三つだ。そうなると、充電するために列になって並ばなくてはならないという可能性も浮上してくる。
車体価格は約400万円〜と、近所の買い物や通勤用の車としては若干お高い買い物になりそうだ。
4.電気自動車は環境にいいとされているが・・・
photo by electrek.co
電気自動車は排気ガスを出さないため、環境を汚染しないとされていますが、実は別の側面で環境を汚染している。
日産リーフでは、使用済みバッテリーの99%は再生可能だとしているものの、アメリカのバッテリー大手販売会社は、使用済みバッテリーのほとんどを埋め立てているのだそう。
以前のゴミ問題でも話したが、↓
アメリカには、日本のように多様な細かい資源を回収するシステムがまったくないため、とにかくありとあらゆるものを埋め立てる。
それが自然にどのような影響を及ぼすかは、誰の目にも明らかだろう。
とにかく、電気自動車はまだまだ発展途上中だと言える。しかし、この先、いつまでも石油資源に頼り続けることは出来ない。いつかはそれも尽きてしまう。
賢い人たちが、素晴らしい技術を開発し続けてくれることを祈るばかりだ。